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Gift
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作詞 莎雪 |
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駅のホーム 寂れたベンチ
瞬く蛍光灯が照らす 綺麗な紙袋
込められた感謝も喜びも愛しさも
その手から離れたら形を失ってしまうんだ
探しているんだろうか
置いていったんだろうか
幾重にも重ねた紙切れに隠されて
僕には何も見えないや
星屑が降り注ぐ 冷たい淡い夜の隅で
僕は誰にどんな想いを届けたいんだろう
悴んだ指先が求める温もりを
握り締めてそっと確かめた
白く滲む ふたつの吐息
騒めく雑踏に紛れて 知らぬ間に消えてく
用意した言葉を言いかけて飲み込んだ
大切なはずのこの気持ちも掻き消えてしまいそう
どこかで聞いたことある
耳障りの良い 愛 じゃ
幾重にも重ねた紙切れに包んでも
君の目には映らないね
星屑の輝きも 霞んでしまう街の中で
僕は君にどんな想いを届けたいんだろう
躊躇う腕が抱える 飾り付けたギフト
包み忘れたものはなんだろう
一呼吸 閉ざした瞼に浮かぶ
その笑顔 温もり 愛しさ
高鳴る鼓動は知ってたんだ
言葉じゃ頼りないから
小さな箱に託して届けても良いかな
ああ やっぱりそれじゃ伝え切れないから
拙い言葉を届けても良いかな
星たちも微睡む 優しい淡い夜を越えて
僕は君にひとつの想いを届け続けたいんだ
愛しい胸の音で 飾り付けたギフト
ふたりの心にそっと刻みこもう
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