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春の隣
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作詞 莎雪 |
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柔らかい春の日差しの中で
いたずらな夢を みていたよ
忘れたくて 忘れられなくて
忘れたくなくて抱き締めた
ふわりと溢れた涙が濡らす記憶
『誰か』がいない世界でも
巡る季節は変わらず鮮やかで
褪せた僕には眩しいくらいだ
手のひらから零れた季節の花が
白く溶けた冷たさに触れたなら
優しい日々に戻れるんだろう
暖かい君に また会えるんだろう
灰色の空に吐いた言葉は
悲しみを吸って堕ちるから
さようなら も、愛してた さえ
声に出さないまま抱き留めた
ふわりと溢れた涙が濡らす記憶
『あした』がこない世界なら
君に逢えずに終っていたのかな
別れも知らず 温もりも知らず
ちぎれていく零れた季節の花が
青く澄んだ切なさに散ったなら
いたむ心は なくなるんだろう
暖かい君も、消えていくんだろう
君の名残を探していた
初春が染めた紅い夕空の下
繋いでいた手のひらの感触が
伸びる影に 淡く 淡く 溶けて
掠れた声が告げた確かな愛が
霞んでいく冷たさに触れた
手のひらから零れた季節の花を
青く澄んだ言の葉に溶かしたら
優しい日々を 迎えにゆこうか
暖かい君に また会えるだろう
いつか、柔らかい春の
日差しの中で
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