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夢の恋人
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| 作詞 ツキエダ |
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私の好きな人は夢の世界の住人です。
今朝目が覚めて気が付きました。
背は特別高くないけども
癖っ毛がたまらなく可愛らしいのです。
そして、憂えるよな蒼い瞳に吸い込まれそうになるのです。
夜目を閉じて
ストンと夢の世界に降り立ち
キョロキョロと辺りを見渡して、
もう一度ぱっとそちらを振り返る
すると貴方はもうそこに居るのです。
さっきも見た筈のそちらに。
その瞬間私の胸は詰まり
瞼がとろんと落ちそうになるのたけれど
必死に息を吸い込んで
貴方へと歩み寄るのです。
貴方はこの上なく
綺麗に優しく微笑むので
それはきっと私だけに向けられる
特別なものだ、と思ってしまうのです。
疑いの心が1mmも顔を出さないのは、
きっと夢の世界だから。
貴方に手を伸ばす瞬間
いつもそこで朝が来ます
貴方に触れたい
一度でいい
例えそれで夢物語に終わりが来て
二度と貴方に会えないとしても…
目覚ましを全てOFFにした
カーテンで光を一切遮った
耳栓アイマスク部屋に鍵
朝を、目覚めを
拒絶した
ストンと落ちる貴方の世界へ
あれ？貴方が私を抱き留めている
重くないでしょう？
ここは夢の世界だから
貴方の顔がこれ程にも近くて
優しい笑みで視界が埋まって
その頬に掌を添えてみた
感覚は無かったけれど
温かい気がしたよ
ずっと好きだったの
貴方で一杯だったの
もうあちらの私は
どうなったっていいわ
此処に居させて
ありがとう
僕も君を思ってた
僕には君だけだったから
でもそれでは駄目だと
僕は知ってる
君も分かっているんだろう？
貴方の声だか何かが
私の中に響いてく
涙を零しながら私は応える
ええ知ってるわ
もうすぐお別れだってこと
目が覚めて私の部屋の風景をこの眼で捉えてしまったら
多分貴方を忘れてしまう
この時も
温かな気持ちも
全部 全部
貴方の瞳の色も
癖っ毛のシルエットすら
全部 全部
夢の世界が白くなってきた
カーテンなんて無駄な抵抗だ
ありがとう
僕を造ってくれて
逢いに来てくれたひと
想ってくれて
愛してくれたひと
最後の口付けには
やっぱり感触も何も無くて
夢なんだと思い知らされた
今日も朝が来た
何故だろう？
私の部屋は、
こんなに色褪せていたかな？
どうしてこんなに胸が苦しいの。
どうして枕が濡れてるの。
目が腫れてるの。
何故だろう？
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