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午後を過ぎて
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作詞 toki |
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窓のカーテンを少し開ける。ガラス越しに差し込む午後の日差し。
風が入り、掛けてあるキーホルダーが揺れている。
小学生が何人かで習った歌を替え歌して遊んで帰ってる。
近所のラーメン屋さんには人が入っていないよう。
空には大きな音だけど、わずかしか見えない飛行機が飛んでいる。
雲をちぎるように。切り裂くように飛んでいる。
午後を過ぎて。午後を消費している。僕がいる。
部屋で聞く音楽も、聴いてるようで、聴いていない感覚でいる。
携帯もテレビも本棚も、なんだかしんなりしている。
外があまりに天気がよくて、部屋がまっしろになっている。
僕は日差しに目をきつくしながら、部屋で天井を見ている。
天井には、夢とか現実とか、喜怒哀楽がぐるぐる踊り狂っている。
飲みかけのコップの麦茶に写る僕の顔。
なにかを訴えているように思えて、なんだか寂しいな。
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