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カカト落とし
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作詞 ぽたま |
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背伸びをして 手を伸ばして
手に入らないものをつかもうとした
必死で伸ばしたその腕は 何を描くこともなく
諦めかけた僕の腕は ただ宙に浮かぶだけ
今あるものの向こう側 そこに行ってみたくて
今あるものを手放して 大事なものは落とし物
そんなことに 気付きはしないのさ
背伸びをして 目を凝らして
見えないものを見ようとした
こすった瞼の向こう側 何が映ってるのかな
僕には見えない何かは どこに落ちてるのかな
今あるものの向こう側 そこをのぞいてみたくて
今あるものをなおざりに 見落とされた大事なもの
目の前のものは 瞳を遠ざけていった
そんなことしたって 大人になれるわけじゃない
知ってたよ 気付いてたよ でもカカトが落ちないよ
手に入らないものは宙に浮かび
見えないものはすでに瞼の奥
それでもまだ 欲望は消えないのかい
それでもまだ カカトは落ちないのかい
じゃあね 言わせてもらうけどね
手に入らないものを得ようとする前に
目に見えないものを見ようとする前に
目の前のものに瞳を向けること それが大事なんだよ
「あ、カカト落ちたね」
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