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大嫌いな神様へ
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作詞 ぽたま |
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赤い風船が 僕の手から逃げていった
天高くまで飛んでいって やがて割れて消えた
「人間の命みたい」 隣で君が呟いた
言葉が出て来なかった その代わりに手を握った
一人じゃ冷たい手も 二人で繋げば温かい
それは単に 僕が君を好きだからじゃないんだよ
僕や君の中には たくさんの人の愛が溢れてる
そのことに 僕らは早く気付かなきゃいけないんだ
でもね 人間っていうのは ちょっと賢すぎるからね
そっちの方まで 頭回らないんだろうなあ
創られたらすぐ割れる しゃぼん玉たち
なぜかそれは 僕には平和の象徴に思えるんだ
「何で空に飛んでいかないの?」 君が訊いた
そんなの僕にもわかんないけど 属に言う運命だよ
ずっと飛んでたら いつか飽きて自滅しちゃう
それを知っていたから 神様は僕らに 命を与えたんだ
一分でも一秒でも この世に長く留まれること
それがどれだけ大変か 僕ら まだわかってない
頑張って生まれ落ちた命が 一瞬で消え去っていく
もうそんな現実 眼を塞ぎたくなるよ
誰も悪くないんだ きっと神様のイタズラなんだよ
でもどうして どうして罪の無い命を奪うんですか?
消えていいものなんて 何ひとつないのに
僕が君を心配するように 誰かが誰かを見守ってる
だからもう 誰の命も消さないで
灯ったばかりのろうそくを 簡単に吹き消すような
そんな神様が 僕は大嫌いです
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