|
|
|
聞かれなかった歌
|
作詞 ぽたま |
|
何年か経った今も この指が覚えていた コードも あの曲も
弾かずに手入れだけをして あの日から隅に置かれたギター
何も言わないけど 聞こえる気がする 「もう一度 歌って」
あの日君が言ったこと 「あなたの曲を聞かせてほしい」
詞も曲も 全部頑張って仕上げたのに 君がそれを聞く日は来なかったね
どうして 黙って逝ってしまうの?
君の為に作った曲なのに 君が聞いてくれないなら意味無いよ
自信は無いけど 他人じゃ駄目なんだ 君だけに聞いてほしい
今は住む世界が違うけど 君が聞いてくれるなら 僕はここで歌うよ
何千何万の人が笑っても このギターと一緒に 声張り上げて
君は「いろんな人に聞かせてあげて」と言った だから僕は歌える
でもね 僕のこの下手くそな曲 一番に君に聞いてほしかった
最期なんて言いたくないけど そういう時に限って 聞いてほしい歌が無い
「何でもいいよ」 優しく言われても 相応しい曲が見付からないよ
わかってたよ いつかこんな日が来ることも 僕と君が離れることも
でも出逢ったのも何かの縁でしょう? それならポジティブにいかなきゃ
目を逸らしたら 君が消えてしまいそうで 頭フル回転させて歌を探した
恋とか愛とか そんな生温いものじゃない ただ君が必要なだけ
だからね 一度だけでいいから戻って来てほしい 僕の一生のお願いだよ
つい最近まであった温もりを 忘れろと言われても
それは僕には難しすぎて 出来るわけがないんだ
「自信を持ちなさい」 強く言ったその瞳に たくさんの勇気を貰った
でもね やっぱり独りじゃ寂しくて 哀しい歌しか歌えないよ
今ここで歌うから どうか聞いていてください
君の為に作った曲だから どうか どうか
|
|
|