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終焉へ
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作詞 ぽたま |
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僕の前には赤一色 転がってるヒトが数え切れないほどいた
数時間前の僕の記憶 それを僕自身が見失ってる
手には拳銃 もしかしてこれって 僕が殺ったの?
泣き出す僕とは裏腹に 君はそっと銃口にキスをした
「君は悪くない こうさせた世界が悪い」 偽善者に成りすまして
何の為の涙なんだろう 何の為の血なんだろう
「ごめん」で済むことじゃないけれど 泣いて済むことじゃないけれど
震える手でナイフを握った まだ刺してないのに心が痛かった
「あんたが死んでも あの人たちは帰って来ない 命を無駄にしないで」
君の言葉の方が 先の尖ったナイフよりも ずっとずっと痛かった
何で殺しちゃったんだろう 後悔した時にはもう遅い
ずっと罪を償って生きていかなきゃいけないんだ 何があっても
不意に目を覚ました 目の前には泣き崩れる君と 大量の血
ああ 殺られたのはあの人たちじゃなくて 僕の方だったんだ
よかった 夢でよかった あの人たちが生きていてよかった
「あの人たちが死ぬより あんたが死ぬ方が嫌だ」
夢の中で強かった君はどこかへいった でもそれでいいよね
大切な人がいなくなるのは 世界が滅びるより恐いこと
多くの人が消えていくのは 世界が終焉を迎えた証
ねえ この乱雑な字を見て あなたはどう思いますか
誰かを憎むことで 自分の幸せに繋がると思いますか
憎しみから 笑顔が生まれると思いますか
もう終わりにしようよ こんな哀しい世界
あの時の夢が現実にならないように 蓋をしておこう
そして誰かが僕と同じことを思ってくれるように ここで願っておこう
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