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記憶の片隅
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作詞 ぽたま |
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冷たい風が吹いた それは僕の心を突き抜けた
寂しくなった 哀しくなった 夜空を味方にして僕は泣いた
誰も見てないなら 少しくらい泣いてもいいでしょう
でもね ずっとずっと何かを溜めてると
涙は簡単には 止まってはくれないんだよ
強くなろうと思って 強くなれる人なんて少数派
だって僕 強くなれてないじゃん これが現実
諦めるなって? 綺麗事はやめてよ
僕がそれを嫌ってること 知ってるでしょう
辛くたって 歩いていかなきゃいけないんだ
それが人間として生まれた使命 嫌になっちゃう
でもみんな投げ出したりしないんだ 何でかって?
死にたくないからだよ 一人の人間として ここに在りたいから
例えば僕が死んで 誰もがそれを忘れたとしても
僕がここにいたことは この場所が覚えてくれてる
忘れるって恐いね だから人は 人と離れようとしないんでしょう
忘れるのが恐いから 手にしたものは離さない
ああ馬鹿だね いつか失ってしまうのに
生まれてから今日まで 失ったものは数え切れない
記憶が憶えててくれないから 明日からまた忘れるだろう
覚えてろって? 無理させないでよ
忘れるのが人間って 言ってるじゃないか
「忘れられるのが恐いんだ」と 10年前の君の言葉
よくわかんないんだけど その言葉だけが耳に残ってる
君の顔も 声も 上手には思い出せないんだけどね
大丈夫 忘れてないよ 君がここにいた証 僕が守ってあげる
冷たい風が 僕の心を突き抜けるのは 心に穴があったから
どうやったら埋まるのかな 君がいれば埋まるのかな
でも君は甘ったれたことが嫌いだから 絶対言わなかった
だから「ずっと一緒」なんて 僕ら一回も言ってないでしょう?
一回くらい言えばよかったかな 忘れちゃうくらいならさ
君がいなくなったこと 僕はそれさえも忘れるんだろうか
人間って可哀想だね 忘れたくないと思う その感情さえ忘れていく
せめて記憶の片隅にでも 残しておけたらいいのに
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