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記されるもの
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作詞 ぽたま |
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写真は 一瞬のことを永遠に残してくれるけど
その時の気持ちを 記してはくれない
小さい頃から今まで 僕のたくさんの写真を見つけた
楽しそうに笑ってる顔 ぶっさいくな泣き顔
何で笑ってるの 何で泣いてるの 今はわからないことばかり
公園でブランコに座ってると おばあちゃんに話し掛けられた
「坊や ひとりかい?」 黙って頷いた自分が 可哀想に見えた
ああ もう本当に独りなんだ 実感は無いのに涙だけ流れてくる
でも鼓動は哀しいほどに 激しく鳴り続けていて
寂しくなって 僕は握っていたナイフを捨てた
ここに綴っておこう 今の気持ち 今の僕のこと
それを写真と一緒にしまっておけば もう何も忘れることはない
日々をすべて思い出にすることは きっと簡単なことじゃない
でもそうしないと 人は後悔ばかり生み出してしまうから
僕らは忘れることを拒んで こうして写真に残すんだよ
おばあちゃん 僕もう独りじゃないよ
この写真の中に 思い出の中に たくさんの仲間がいるから
ねえ 僕少しは強くなったよ 背も伸びて声も変わったよ
寂しさはまだ残るけど もう決心もついたんだ
ナイフで切り刻んだ写真も ここに置いて進むから
だからここにさ 僕が生きていた証を 記しておこう
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