|
|
|
あいつ
|
作詞 ぽたま |
|
辛いこと 哀しいこと
我慢することで 頑張れた
でもあいつの顔見たら 何かが切れて
助けてという言葉と 涙が溢れた
いつも立場逆だけど この前は僕が弱かった
僕が泣いても あいつの自意識過剰は変わらない
でもそんなあいつが大切で それはずっと変わらなくて
ねえ先生 何で僕らを離したの
クラス替えなんて 本当 大嫌いだよ
「二人で一つ」なんて 甘ったるいこと言ってたね
でもそれは本当で 僕もあいつも 独りじゃ何も出来なくて
新しい環境に慣れるのも 知らない誰かと絡むのも
僕らはすごく精一杯 僕らにはすごく難しいこと
行事とか 楽しいことは
あいつがいるから 盛り上がった
あほで どじで どこか抜けてて 意味わかんなくて
すごく泣き虫なあいつがいたから 毎日楽しかった
僕が泣く時 あいつが自意識過剰なように
ぶっさいくな泣顔のあいつを見て 僕は笑った
でもそんなあいつも最高で それはずっと変わらなくて
ねえどうして 何で僕らの邪魔するの
楽しいことしていたいだけなのに 大人は嫌いだ
「こんなの嫌だ」と クラス替えの夜泣いたらしい
馬鹿じゃないの 僕はまた笑う でも僕も同じことしてた
身動き取れない僕らは 蜘蛛の巣に引っ掛かった蝶みたいだけど
僕らは全然飛べない それでもあいつは飛ぼうとした
どちらかが欠けるだけで 僕らは崩れてしまう
でもそんなの今だけだと 僕らは解ってる
いつかばらばらになって お互いのこと解んなくなるけど
そんなの関係無いと言うように “今”を突っ走る僕たちは
たぶんそこらの凡人よりあほだけど きっと強い
あいつのビンタも あいつのどっきり作戦も
全部痛かったけど あほすぎて 全部おもしろかった
クラス違うのは嫌だけど きっと僕らはこれからも一緒
不器用であほで抜けてる 僕らの淡い青春物語
そして僕らが卒業する時 この物語に記そう
あの時の担任と 僕らと仲間の名前
みんなと一緒にいてくれたから 今僕は幸せです
あのクラスが僕の中の 今世紀最高のクラス
今世紀最高の 僕の人生の1ページ目
もう開きはしないページに 僕らはそっと 過去を託した
|
|
|