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幸せ小僧と真っ暗住人
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| 作詞 吠獅 |
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光がいっさい入ってこないこの中に
誰かがおぼつかない足取りで入ってきた
誰だろう？
暗くて見えない、お前は誰だ？
ココはドコ？
どうしてこんなに真っ暗なの？
迷い子か・・・
元の場所にお帰り
ココは光が入ってこないから危ないよ
なんで・・・
光が入ってこないの？ねぇ、なんで？
そう聞かれると分からない
別に光を拒絶してるわけじゃない
なのにどうしてこんなに真っ暗なんだ
ねぇ、キミは幸せなの？
『シアワセ』
その言葉は俺の辞書の中には無いから
意味が分からない・・・
君の顔が見えないから幸せな顔をしてるか分かんないよ
でも、光が無いからきっと君は幸せじゃないんだね
ボクが今日から君の光になってあげる
『オ前ナンカニ俺ヲ幸セニナンカデキヤシネェ』
そう言って俺は眠りにつく・・・・・・・・・。
幸せがいっさい入ってこないこの部屋に
生まれつき幸せな奴が迷い込んできた
なんだよ？
話しかけるなうるさい一人にしてくれ
どうしたの？
機嫌が悪いの？具合が悪いの？
疲れた・・・
返事をするのも眼を開けているのも
大丈夫なの・・・？
死んだような顔をしてるから怖いよ
そうか、他人から見れば俺はそんな感じに見えるのか
ん？まてよ・・・
なんで俺の顔が見えるんだ、こんなに真っ暗なのに
気持ちの問題だよ
ボクは幸せ、そう感じている
だから君とは違ってココが凄く明るく見えるよ
それが俺には自慢にしか聞こえない
幸せな奴が幸せじゃない奴を見下してるようにしか見えない
分かったキミだけに光が見えない理由
それはね、幸せだと本当に感じたことが無いからだよ
人は幸せだと感じないと何が幸せで何が不幸せなのか分からないから
そうか・・・
なんとなく理解できた、だがもう遅い
俺は消えていく生きる意味も存在する意味も無いから消えていく
『最後ニオ前ノ最高ノ笑顔ヲ見セテクレ』
そう言って俺は迷い子の顔に手を伸ばす・・・・・・・・・。
笑えないよキミが消えて行ってるのに
どうしても笑顔が出ないよ
それがキミの最後の望みなのに・・・
じゃぁ、一緒に笑おう
そして分かれよう
来世では笑顔で出会えるように祈りながら・・・
そうして俺はお前と笑って涙ながらの別れをした
でも大丈夫、最後の最後に俺の心に光が差したから
来世では笑顔で過ごせる自信があるから
『マタアオウ』
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