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狡猾物質
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作詞 を |
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御前の下劣さには反吐が出るさ。
己の愚けさに専ら憤慨させながら
恒にさうやつて振舞ふ事しか出来ない筈だ。
何故なら其れは・・・、
狂気を纏つてゐるからなのだらう?
御前の爪を尖らせる様な真似は
あくまでも終らせる積りで居たつて、
此の言葉と行為がつり合ふ訳が無いのだ。
何故なら其れは・・・、
曝露に迄到つてゐるからなのだらう?
解らないね、御前は如何足掻ひても高貴に辿りつく事は先づ不可能。
更に俺は目論むでゐるのさ・・・翻す程の全ふな意見・貢献・後付け、さう。
比例しないものさ、人の道は・・・御前は云ふが、必づしも其処が絶頂では無いかも知れない。
疚しい心を隠して黙秘しても、既に確認は盗れない事態なのだらう、まう。
「是非戴きたい!」
・・・と。
御前は俺を如何想つてゐるのか、
従順な態度だけは示す様子だ。
油を売つて助かる可能性は殆むど無いのにさ。
何時でも其れは・・・、
些か願つてゐるからなのだらう?
知りたくないね、御前の強情さには安堵させられるものが或るやも知れないのに。
現在を乞ふなら丁度善いさ・・・滞る程の品格の顕し・台詞・雰囲気、さう。
やがて逝き交ふ闇が襲つて来たつて、後戻りには遅過ぎる。嗤へない。
「何故だらう、悪く想えない。」
・・・と。
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