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嘘吐き狼の唄
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作詞 蝉音十 |
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心を躍らせて 走りながら叫んだ
「聞こえたか僕の声が?」
驚く顔見たくて 走りながら叫んだ
「聞こえたか僕の声が?」
最後は皆怒って僕を追いかける
追い付くハズないだろ 足は速いんだ
心を躍らせて 走りながら叫んだ
「聞こえたか僕の声が?」
驚く顔が見たかった 走りながら叫んだ
「聞こえないの僕の声が?」
最後も誰も追いかけて来ない
本気で走らないから 追いかけて来いよ
心を震わせて 歩きながら叫んだ
「皆ごめんなさい!」
優しい顔が見たくて 歩きながら叫んだ
「本当に悪かった!」
誰も何も言わない言ってくれない
僕が悪かった・・・ だから許してよ・・・
「おい!」話しかけてくれた 心が躍る
「もう騙されないぞ!嘘吐きが!」
違うんだ本当なんだ 涙が溢れてくる
「お前の言った事なんて誰も信じない!」
心が崩れ落ちる震えが止まらない
僕は・・・僕はただ・・・
泣き過ぎて声が出なくなった
嘘を吐き過ぎて孤独になった
誰も信じてくれない・・・
僕はここに居るのに・・・
その日から 森から唄が聴こえてくる
誰かは解らない 皆は良い唄だと言った
けれど その唄声は いつも震えていた
まるで 孤独を唄ってるようだと
その唄声は森から聴こえる事から 狼の唄と言われたとさ・・・
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