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LAST LETTER -綴れなかった想い-
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作詞 蝉音十 |
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使い古したペンと真っ白な紙
ペンは古い物だけど紙はさっき買った
初めて君に出す手紙だからさ
君の住所を書くときに凄く手が震えた
手紙の内容はシンプルにしたよ
君が読んだときに首を傾げないように
凄く普通の事しか書かなかった
俺は詩人でも小説家でもないからね
何度も何度も書き直した
何度も何度も読み返した
愛の言葉は綴らなかった
それは君の重荷にしかならないからね
書いているときに思い出したよ
まだ青臭かった僕らの高校時代をさ
大人って意味を良く解らなくて
都合が悪いときはいつもガキだった
俺から見たら君は大人っぽくて
少し憧れなんて抱いていたのかもな
でもやっぱりまだ全然解らない
あのとき言った「ごめんね」の意味を
何度も何度も思い出した
何度も何度も思い返した
消えてしまう悲しさより
思い返す度に君を思い出すのが悲しい
君はもう忘れてると思うから
俺も忘れようと思う
綴れなかった想いたちは
紙くずと共に消えて
僕は今でもあのときの言葉の 意味を理解したいとは思わない
それが理解できてしまったら 僕はきっとつまらない大人になるから
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