|
|
|
少年ドッグ
|
作詞 A-Bee |
|
落ち込むことばかりだよ 嫌んなっちゃう
お通夜の席でおじさんとおばさんが笑っていた
隅っこの女の子 細い腕に掴まれた青痣
袖を伸ばして隠している
飽きちゃったから庭に出て池のアメンボを掬って遊んだ
僕の手の中で浮かぶ
握り締めたら動かなくなることは知っていた
よく分かんないけど
少年ドッグ 不幸を知らぬ
少年ドッグ 欲しいものが分からん
ある日 足を踏み外して膝を擦り剥いた
その時 初めて膝があることを知った
草引っこ抜いていたら爺さんに怒られ 皆で泥投げつけてやった
翌日 学校に爺さんがいてとても怖かった
色鉛筆削っていたらいつの間にか短くなっていたり
ミートソースの染みはずっと消えずに残っていたり
あの子の隣にいるとちょっとドキドキしたり
いつも途中で帰るアイツが疎ましかったり
少年ドッグ 祈りも出来ず
少年ドッグ ただなんかつまらん
ジャングルジムのあの冷たい感じ
硬い臭いが大嫌いだった
熱を出せば また同じ夢を見る
僕は逃げる 追っ手はいない 僕は逃げる 逃げる
少年ドッグ 不幸を知らぬ
少年ドッグ 欲しいものが分からん
少年ドッグ 何も知らず
少年ドッグ 今日も眠れる
幼年ドッグ 青年ドッグ 壮年ドッグ 中年ドッグ
老年ドッグ 晩年ドッグ 享年ドッグ
少年ドッグ まだ生きている
やがて癒えない擦り傷にも出会うだろう
今は知れず
|
|
|