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大切なモノ
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| 作詞 emptyheart |
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大切なものひとつ手に入った
きらきらと光るものひとつ手に入った
ぎゅっと握り締めた
離さないように 離れないように
そっと手を開いたとき大切な物は潰れていた
大切なものひとつ手に入った
ぽかぽか温かいものひとつ手に入った
十分だった
それだけで嬉しかった
最初だけはね
大切なものもうひとつ欲しくなった
手に入る
大切なものもうふたつ欲しくなった
手に入れる
大切なものもうみっつ
大切なものもうよっつ
大切なものの中に大切なものが埋もれて見えなくなった
あれ 本当に『大切なもの』って一体なんだっけ？
金？頭？顔？服？風のように走れる脚？なんの邪魔者もいない道？
くだらないって笑っている君
これは本当にくだらないものなのかい
いつかの大切なもののひとつ
今はもうゴミ箱の中
ああそんなものもあったねって
笑いながらいっている君
それはもう大切なものじゃなくなったのかい
だったら僕にちょうだいよ
人と比べる
あれがない
これがない
果てもない
気づかない？
人の心臓は見たがるのにどうして自分の掌は見ないの？
大切なものがひとつ枯れた
君は気づかないまま笑ってた
大切な物ふたつ枯れた
君は気づかないまま笑ってた
大切なものみっつ枯れた
よっついつつむっつななつ
ようやく気づいたかい？
気づいたときにはもう遅かったかい？
俺は最初から一人だったなんて悲劇の主人公ぶって
楽しいかい？嬉しいかい？
泣いている君のすぐ隣で僕は盛大に笑ってあげるよ
俺は悪くないって空気を震わして
ほらみて空気さえも君を嫌がっているよ
知ってるかい？それは投射っていうんだよ
保健の授業で習ったよ
ああ 君はまた手に入れたのかい
運がいいねぇ 羨ましいねぇ
今度こそはしっかりと握っているんだよ
離さないように 潰さないように
僕はもう少し旅を続けよう
忘れた頃にやってくるよ
そのときもしも大切なもの失くしてたら
僕が貰ってあげるよ
最後に残った君の心臓
そしてゴミ箱に捨ててあげよう
君がそうしてきたように
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