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あなただったから
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作詞 ●Yulli● |
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人混みで出会う
どこか身に染みついた香り
考える前に足が止まって
振り返って
探して
そうして気付く
あなたと同じガムの匂い
その瞬間に
私の瞳は色をなくして
ふがいない自分の胸を掴んで
目を閉じて
また歩き出す
体は意外にも正直だった
いつまでもいつまでも消えないだろう
刻みついて まさに傷跡のように
ぽつんぽつんとどこかのあなたの残像が
私の生活をちょっとだけくずしていって
それは決して今のあなたではなくて
私はそう
ただ思い出に捕らわれているだけ
あの頃あんな寒さの中 約束の場所で待てたのは
あなただったから
こうやって笑いながら
あなたのこと話せるなんて
我ながらすごく
成長したなと思う
それはつまり
諦めを知ったということ
諦める方が物わかりが良いなんて
誰もそういえば言ってない
いくら理屈を並べても
だめなものはだめだった 好きなものは好きだった
悔やむ前に伝えなきゃいけないことがあるだろう
大切に思ってくれて「ありがとう」
色々我慢させたみたいで「ごめんなさい」
今あなたはどうしているの
気にならないと言ったら 嘘になるから
もし私の知らない誰かになっていても
笑っていて欲しいと思うのは
それはあなただから
今歩き出して
振り返ったとき
何気ないとき
本当はどこかで呟くの
雨が降っても会いに行こうと
嫌な気ひとつしなかったのは
あなただったから
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