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春まだ遠く
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作詞 友場 洋 |
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いつからか ボクの視界から
ことごとく 色は褪せて
差し出した 指先も
おぼろげに 霞んで見えた
この時を 冬と呼ぶのなら
いつの日か 春は来るの?
兆しすら 見出せず
ただボクは 目を閉じた
雪の白さに洗われて 消えようとすらも思う
それすらも許さない 弱い心だというのならば
サクラ 灰色の空の下で
どうか 鮮やかに咲き誇れ
ボクの中 吹きすさぶ
風に 彩りを与えて
サクラ 蒼き宵の月影で
どうか 優しくもそこにあれ
その淡い 微笑みで
冬の園に 暖かな春の訪れを・・・
この時を 冬と呼ぼうとも
明くる日も 春は来ない
望みすら 手に出来ず
ただボクは 彷徨った
雪の白さに晒されて 消されたいとすら願う
目の前の枝先に 一つだけ見つけたのは蕾
サクラ 無機質なこの世界で
どうか 鮮やかに舞い上がれ
ボクの中 暮れて行く
闇に 彩りをとどめて
サクラ 蒼き宵の月影で
どうか 儚くも耐え忍べ
柔らかな その色で
冬の庭に 徐に春の訪れを・・・
ボクの傍に 暖かな春の訪れを・・・
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