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静止衝動
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作詞 美鳩 |
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耳に繋いだイアホンが紡ぐ音色は空しく木霊して
波のような人ごみを掻き分けて進む僕の心に染み込むようで
無性に駆け出したくて急ぎ足で精一杯歩いた
くすぐったい様な暴れだしそうなこの感覚
苦しくて意味も無く必死で動く心臓を押さえて
叫ぶ言葉は何の意味にもならないのに呪文の様に
口からこぼれ落ちてはこの胸に戻ってくる
雫の落ちるその音さえも刺激的に聞こえる様に
人になど生まれなければ良かったと思えるほどの焦燥感に
僕は泣き出しそうな愛しさを見つけた
くすぐったい様な暴れだしそうなこの感覚
視覚など意味も無い様に精神で全てを感じて
描くものも唱うものも何の意味も無いのに魔法の様に
心から溢れ出しては現実に現れては溶けて行く
この渦巻く台風竜巻を飲み込んでしまいたい
この溢れ出す洪水津波を吐き出してしまいたい
人間であるのに人ではない様な気がして止まない
私は一体なんなのかこの溢れては暴れる色とりどりの
モノは一体何処にこれから行くのだろうか
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