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不純な街の透明WEDNESDAY
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作詞 螺旋兎3 |
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臆病風に巻き込まれながら 勝ち誇ったように前進する。
冷め切った喧騒ですら 鼻で笑い飛ばす、小さな肉体。
季節と共にひらり揺れる 蒼色の少女に、
遊ぶ風の熱さを感じて、眼鏡 鋭くキラリ、
あの娘はこっち見て笑って、俺の頬を真っ赤に染める。
涼しい、透明な少女。
夏の風、賢明な少女。
この風景を切り取って、残像カプセルに封印。
圧倒的な存在感に、見惚れていた。
何度となく想い返す、あの目付きだけ堪れない。
可笑しい、透ける青空。
水曜日の小さな青春。
妄想、空想、水色少女、記憶に登録。
主観的な絶対感を、見出していた。
あの瞬間、俺は狂って、風の向きすら解んない。
曖昧な関係、俺に繋がりはない。
脳内細胞 簡単に染まってく、
隣接間接 簡単に曲げられてく…………。
夢の見過ぎで、苦しくなって、ベルト緩めて、
赤色の刺繍が燃えて、コンクリートに寝転んで、
俺は少女の顔を何度も空に浮かべる。
今日も元気ですか?
あぁ、そうですか。
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