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ホタル
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作詞 マスターラフィン |
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あともう少ししたら この灯りも消えて
辺りは一面の静かな真夜中
ひらり羽織った上着の
裾が少しはためいて
僕らは生ぬるい風に季節を覚えた
夜が重さをもって 背中にのしかかって
僕らは蕾を閉じたひとつなぎの花びら
サンダルつっかけた足には
土が少しかかって
その部分だけがやけに冷たく感じた
つぶやく言葉も無くなって
握ったこぶしが固さをまして
小さな光が照らした
草の色をただ見ていた
あともう少ししたら この闇夜も消えて
蒼い色をした空気が降りてくる
別にどちらとも無く
光に背を向けて
僕らはもと来た道をたどり始めた
じょじょに静けさが無くなって
見上げた空が色を変えて
さっきまで聞こえなかった
セミの声をただ聞いてた
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