|
|
|
殺されるよりも辛いモラトリアム
|
作詞 bupband |
|
マイクを飲み込んで 魂の音を響かせる 僕の本当を響かせる
僕が楽園で感じる静寂さや 幸福をショーケース越しに見る虚しさ 吐き気
臆病で 見栄っ張りで 突っ張って 意地だけを張っている
プライドと呼ぶにはお粗末なプライドを薄く延ばしてビニールハウス 引き籠る
吐いたゲロの臭さに飛び出ても あまりの寒さにまた戻ってくる
ハンマーを振りかざした どでかい灰色の壁は 分厚くて薄かった
目が躍る 挙動が不審な人々の集まり 普通を信じきった人々の集まり 気づいていないふりをした人々の悩み
混乱した中の困惑と回答の中の問答 困惑の中の混乱と 問答の中の回答
難解な求愛行動 難解な返愛行動 難解な相愛行動
殺されるよりも辛いモラトリアム 悟りを開くか 発狂するのか 無思考なのか 希望をみつけるのか
へらへらと笑う だらだらと過ごす とりあえずの夢を語る 幸せのふりをする 楽しいふりをする 無理やりにでも作っては 虚無感にただよう
ぶつぶつと文句 いらいらを感じる とりあえず体を動かしている 充実のふりをする やりきったふりをする 無理やりにでも作っては 吐き気を催す
ニタニタと笑う ドキドキと鼓動 とりあえず恋をする 全力なのかもしれない 本気なのかもしれない 自分に酔っていただけで フト立っていられなくなる
ギシギシとベッド だらだらと汗 とりあえずセックスしてみる 夢中に無心にあなただけ 心を覆う身体の温かさ 一瞬の快楽・一時の安らぎ 何も残っていない
紙の上の抽象的な言葉を仰ぐ 簡単じゃないにしても楽だろう 思想はないがよくわからない
頭のてっぺんから 手足の指の先まで ハミングしてみる
虚勢を張った挨拶や 勇気あるかけ言葉に讃辞 喝采
マスターベーションがモチベーションな僕やあなた 交わるのはテレフォン・セックスか
群れの中の異臭 抑えきれない目を閉ざす口臭に対する憤激 窮屈な席 カレーか排泄物か見分けがつかない
腹の底から痛い 心臓のぐっと奥が重たい 放たれたジャブが全て急所をつく 見つけれない手中のタオル 立ち尽くす自我 マウントは白い
立っているだけ 歩いているだけ 走っているだけ 泣いているだけ 吐瀉物を飲み込んでいるだけ 吹き出るは血よりも黒い
目先に躓く こける 無計画というより絶望 七色の絶望 一色でも大差無し
小さな勝敗に一喜一憂 笑顔の感性のベクトルに羨望 渇望 そして吐き気
抜け殻ではなく 抜けられない 膨張し過ぎて中で破裂 全身を緊張 油断を気を許すことができない
見つからない答えの流れ 見つめ飽きたくすんだ僕の答え 目を背けるは流れる時間と人々 動かないのは満足な五体と欠けた僕
殺されるよりも辛いモラトリアム 我慢なのか 器用に前を向くのか 嘘なのか 願いをみつけるのか
|
|
|