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世界でいちばん
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作詞 Rin Grantz |
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『信用できるよね、アンタの笑顔』
思ったから 言ってみた
彼女は一瞬目を点にした
その後 女の子らしく笑った
『急にどうしたの?』
なんて尋ねられた だけど
特に理由なんて無かった
ただ、 別れの時は刻一刻と迫っていた
本当に 彼女の笑顔に救われた
例え 他のクラスのヤツと喧嘩したって
例え 職員室でこってり絞られて
例え 謹慎処分になって
例え 学校中から白い目で見られたって
解放されて教室に帰れば 彼女が居て
『お疲れ様。もうほどほどにしておきなよ。』
そう言って微笑んでくれる
天使みたいな、
あたしと正反対の彼女は心から信用できた
よく訊かれる事があった
なぜ、あたしの様な大胆で悪びれた女と
純粋で柔和な女がそんなに仲良くできるのか、と。
そんなことは知らないけど
ただ1つ―――
彼女はあたしを最初に受け入れてくれた”親友”なんだ。
『今までありがとうね
本当に楽しかったし
あたしが持ち合わせることの無かった
”心からの笑顔”を知ることができたから
アンタの人生にどこまで関わったかは分かんないけど
アンタは確かにあたしを変えたんだ
あたしら、もう社会人になるし
そろそろお別れだけど
あたしの目標はアンタなの。』
そう言えば、彼女は涙ぐむ。
あたしの涙なんて当の昔に枯れたと思っていたのに
気付けばあたしも泣いてた
本当に大切な時間をありがとうね
これからもきっと、
そのままでいて欲しいと、
心から思うよ、 あたしの”親友”
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