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何処にも行けない
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作詞 oreneko |
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一杯の水を飲み
いっぱいの花束を
折り紙の墓標に
捧げる夜も過ぎて
シャンメリーの音色に
コルク栓の口づけ
グラスはすれ違って
君の睫毛を濡らす
悲しみの理由を
辞書で引いてみても
それらしい答えは
全部使われてる
どうして年をとるの
どうして生きていくの
そんな疑問の答えは
空にでも聞いてくれ
心臓に甘い麻酔
味なんかもうしない毒
そういう類の暴力
ハートの秒針を止めて
今ここでくたばれよ
それを知るのはただ1人
若さのせいにすれば
それらしいと思って
灯りのない道でも
震えながら歩いた
トランクには思い出
ひとつかみの思い出
今となっては全部
ガラクタにも似た夢
これまでの道のりも
これからの行き先も
コンビニには売ってない
レシートには書いてない
先生は正論と
偏見を俺にくれた
未だ鈍い痛みが
痣のように残ってる
右手にはピンホール
唇の湿る音
それだけが人である所以
大切も猥褻も
その中身は変わらない
とても恥ずかしいけど
ああ 愛おしくてたまらない
向日葵の咲く丘や
海の見える公園
憧れることにすら
憧れてしまうのか
たまの休みには映画を借りて
100円の涙流してる
何処にも行けない大人達
さて 今日の占いの結果はどう?
こんな素晴らしい人生の
オチはなんだ?
さあ ビルの谷間に溶け込む
夕日の真似事をしよう
なあ その時の僕の心情を
端的に表してよ
なあ もはや音楽にだって
僕の居場所はないのなら
何処にも行けない
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