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ルーレット
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作詞 oreneko |
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空に憧れた少女の
背中には羽などなかった
廃墟の入り口でずっと
友達のことを待っていた 待っていた
あぁ その日はとても晴れていて
良いことばかりがある気がした
誕生日に母から貰った
赤いランドセルを背負ったまま 背負ったまま
「ねぇ これほどの苦痛を抱いて
汚い欲望に呑まれて
それでどのぐらい稼げるの?
これっぽっちにしかならないよ」
僕たちの幸福の社会は
少女の涙で成り立っていた
12歳の心のままで
もう後戻りも出来なくて
「ねぇ 貧乏くじを引いた人は
誰からも見放されちゃうの?
こうやって体を売っても
これっぽっちにしかならないよ」
そう 神様がいるとしたら
そう きっと歪んでいる
ビー玉に映る彼女の顔が
一瞬泣いているように見えた
「ねぇ 酸素がなきゃ生きれないでしょ?
私も必要とされたい。
どうしてみんな求めてくるくせに
最後はいつも一人」
「ねぇ 私の不幸でどれぐらいの
人を幸せに出来ただろう?
そんなこと分かるわけないから
生きてる意味も分かんないね」
ルーレットはまだ回っている
そしていつも君を指している
ルーレットはまだ回っている
そしてまた君だけ指している…
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