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かかる雲
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作詞 HaRy |
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振り返ると遠く見えた少年
懐かしい春風 緑の匂い
変わりゆく街並み 変わらないのは
甘えきったそんな心
いつしか恥ずかしくなった
視界狭く 早歩き 掴めないのは誰のせい
何も知らずに 駆け抜けたあぜ道 空は青
悲しみも喜びもすぐ近くにあった
ふと気づけば なかったはずの雲で白んで
薄く水色 それでも青くて 今はまだ…
イヤホンから届く聞き飽きた歌
聞きだした頃より言葉が刺さる
繊細な心情 脆い感情
虚しくなる そんな叙情
よく空を見ていた頃は
青に白に茜色 雲も雨さえ好きだった
何も言えずに 下を向くあぜ道 青は何処
ため息が強がりがすぐ近くで潜む
気付かぬ間に 広がっていた雲が邪魔して
だるく鈍色 それでも求めて 今もまだ…
通い慣れた道 自転車を飛ばして
映る景色 空はどうだい
落ちた視力と比例して
あげたサドルで今のほうが
遠いだろう 近いだろう
まだ見えるだろう
風を感じて 駆け抜けるあぜ道 空は此処
悲しみと喜びがすぐ近く並んだ
今はっきり 見つめ始めた雲で白んで
薄く水色 それでも青くて 今日もまた
春は水色 優しく桃色 かかる雲
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