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アリギリス
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作詞 HaRy |
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練習帰り 同級生に会う
スーツ姿で ギター抱える僕に言う
「まだ歌っているのか、大丈夫か?」
切実な心配が喉に刺さり
その場しのぎの 言葉を交わす
おどけて笑って自嘲して
秘めた想いは秘めたまま
見返せる日が来るまでは
変わらぬ明日(あす)を持つ僕でも
未来を探し 光をあてる
胸いっぱいの不満と弱さを 隠して
笑った顔は 引きつっている
自宅に戻り また練習をする
スーツ姿が妙に頭にへばりつく
まだ歌っているのが悪いことか
切実な心配を無下にしては
その場かぎりの 自己満足か
転んで笑って起き上がって
賭けた想いに縋るまま
重ねてく日々 上るだけ
誰にも響かない歌にも
未来をあてて 光を探す
胸いっぱいの不安を強がりにかえて
叫んだ声は 地面を這う
テレビをつけて歌うのは
四十(しじゅう)越えてる新人歌手
見返すとかじゃなくて 彼が対峙してるのは
まぎれもない彼自身だ
未(いま)だ
語らぬ明日を持つ僕なら
自分を見つめ 生きてもいける
胸いっぱいの不安も弱さも 認めて
見つけた歌に 夢を乗せて
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