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過ノ女
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作詞 HaRy |
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泣いてしまえば楽でしょうか?
涸れた瞳に 掠れた展望
その背に向けた「ありがとう」が
せめてもの意地 僅かな抵抗
未来を見ていた過去
過去を羨む現在(いま)
初夏の光は僕に刺さって
奥で広がる傷口を照らす
下を向いたその先に
消えそうなほど 薄い影
捨ててしまえば楽でしょうか?
合わせて買った お揃いのリング
少しだけ破った「二人」はそのまま
写真立ての中 色褪せることなく
未来を求めた過去
過去に縋る現在(いま)
空の青さが僕に映って
黒を帯びて鈍い群青色
折り曲げた指先が
探していたのは 君の手
君との想い出は見えない刃(やいば)
現在(いま)を歩いてはまた傷つく
初夏の光は僕に刺さって
奥で広がる傷口を照らす
前を向いたその先に
探していたのは 君の背 君の影
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