|
|
|
独り善がり 雀の唄
|
作詞 HaRy |
|
どこにいるのか教えてよ
電話でもメールでもなんでもいいからさ
君のもとへ飛んで行くよ
僕の小さな羽はそのためのものだから
毎朝一緒に歌った電線の上
そこから一緒に見た太陽の頭
急ぎ足の人間 それを見て吠える犬
君がいたからこの場所が大好きだった
どこに捨てたのか教えてよ
心の扉を開くあの鍵をさ
君が持って行ったんだよ
どんなに叩いても開かないのだから
その鍵じゃないと
雨宿りをした大きな樹の中
濡れた羽を温めた二人の体温
降り続く雨の音 揺れる葉の音
君がいたから雨の日も大好きだった
もう会えないとはわかってはいるよ
そういう別れをしたのだからさ
ただ もう一度だけ歌ってよ
どんなに遠くても僕に聞こえる声で
僕もそれに合わせるからさ
そしたらさ
靴の音も吠える音も雨の音も葉の音も
僕らの唄に合わせるからさ
その鍵がなくてもこの唄で
たぶん開くからさ
たぶん
|
|
|