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海の記憶
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作詞 羽楽音 |
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遠くに流れるのは 時間を映した紫の雲
遠くに流れるのは 太陽を沈める夕刻の川
見上げた星空に 惑星があった
僕は地球の外から 自分を見ていた
あまりにも小さくて
でも 僕は命だ
僕がいる場所は
この世界の水底で
夜の闇が連れてくるのは
原始に思い知った恐怖
怖いくらいに響いてくる
波の音 遠くから
ゆらりと 闇が泳いだ
気泡は揺れながら 昇って見えなくなる
その替わりゆっくりと
マリンスノーが一粒 目の前で 砕けた
僕は探しているんだ
海の記憶に沈んだ 何か大切なもの
二心室二心房の胸を満たすための
愛すること
愛されること
それと あと二つ
遠くに流れるのは おいてきぼりにされた雲
遠くに流れるのは 太陽が沈んだ宵闇の川
体は引きずられ 僕は削れていく
暗いアスファルトに さらに黒く影が映る
あまりにも真っ黒で
でも 僕の命だ
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