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輪音
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作詞 DEN |
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この世界は音も立てず廻っている
誰にも気づかれないようにそっと
僕は何も言えなかった
何も見えなかった
期待に満ちたこの空を仰ぐと共に消える
透き通るようにまぼろしに
素直に前を向けなくてあの輝く星のせい
もう 何もみえなくていい
果たせはしなかったけど
失ってばかりだけど
この詩だけはここに残すことにしよう
“枯れないこの思いに似てて
色あせるほど愛しいものを
君は持っているはず
僕も持っているから ”
光が還るのは本当に早くて
ノスタルジックのこの街もすぐに眠る
「どうして走っているの?」問いかけられてはまた
景色は霞んで行く
蝶と呼ぶには明るく
それはまるで蝙蝠のような
淡く映える黒羽に見えた
“僕が悩めば悩むほど
この世界は僕を笑う
何も見えなかった?
何も見なかったんだ”
怖くて 崩れそうで 逃げていた
そんな僕に届いた 微かな羽音
「今まで失くしたもの すべて取り返そう」
そう聞こえたような 気のせいじゃない
そう 聞こえた
“溢れ出した気持ちが
僕の中に還ってきた
こんなに懐かしい
こんなに温かい ”
“こうして世界に音が生まれた
そういえば君は気づいたかな
君が持っていて
僕も持っているもの それは…”
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