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蒼空〜チャイムとチャイムの間〜
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作詞 ★アサ★ |
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みんなの顔一人ずつ見終わって
なんだか切ないような
うれしいような
席に着けば
机いっぱいに広がる明るい光
思わず机にかぶさってみた
神様に肩揉みをしてもらっていたみたい
なにもかもがどうでもよくて
こんなに自分はちっぽけだなんて
再発見
一点に集中せず
ただただ上に目線をやった
顔をあげれば果てしない青で
懐かしいような
でもいつも側にいてくれるような
安心感で満たされた
透き通る青い空
眩しい位の太陽
とても穏やかで美しい
その中のあたしは白くて
空に浮かぶあの雲みたい
流れに乗ってくっついて
また離れて風とただよう
ずっとこうしていたいと思える瞬間
何も周りのことなんて考えず
ただこの世で一番綺麗なものを
純粋な心で見ているだけ
これだけでも
生きてきた意味があったって思う
いつもは気付くことのできない
でも、
一番身近なあたしの友達
気まぐれで顔を出さないときもあるけど
大事なあたしの頭の中の情景
目を瞑るのが惜しくて
あたしは机を少し動かして
ガラス越しの天国へ
何も考えずにただ白く透明なあの空の果てを
見るだけでなんか落ち着いた
このまま目を閉じれば
闇の中に瞼を突き抜けて
明るい光があたしの瞳を照らす
肌を焦がす陽光に少し照れ笑いした小鳥たちは宙を舞う
あたしも一緒に
空を飛べたらななんて
非現実的もいいとこだ
青い空に隠された秘密は
この瞬間の気持ちの中に生きていて
それは口に出来なくて
言葉になんて到底できない
でも
それは
誰に対してでもない
”ありがとう”
の気持ちに似ているのかな?
この蒼空はあたしの中の宝物でありたい
あたしが独り占めをするにはもったいないくらい
こんなにも綺麗な世界がまだあったんだって
夢を見るような現実
まだまだ捨てたモンじゃないなんて
ちょっと背伸びして思ってみたら
もうチャイムだ、
「起立、礼。」
さぁ、今からあの太陽の下へ
幸せが舞い降りるこの瞬間をこの胸に
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