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想われニキビ
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作詞 ★アサ★ |
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何回も潰して 新しい皮が出来てもスグにはがした
まるであたしは今までの時間を思い出にしたくない辛さと一緒に、
アナタがあたしを見ていた時間を
カラダのどこかに残しておきたかったんだろうな。
今でもニキビの痕は消えてないよ。
うす黒くにごって刻み込まれてる。
過去にすがるように口元の下辺りに増えた
よく言う”想われニキビ”。
そんな当てにならないような名前が付いてても
なんだか愛しく思えた。
不安定なあたしにはいい媚薬だった。
治りそうなのに傷つけて、もうボロボロだったのに
また傷つけて、まるであたしの心の身代わりだった。
膿が溜まったら自分で取って何にも頼らずにいるつもりだった。
顔にできた傷痕は永遠に残ってしまうかもしれないのも忘れて
ただ鏡に映した。
普段自分の顔なんて見えないけど
あなたには見えてた
淡い傷痕。
会う度に優しくキスしてくれたのは
ちょっとした傷が治るおまじないかな。
”強がらないで”。
そう言い残したあなたの口元には
赤いふくらんだ大人ニキビ。
必死な嘘もお見通しよ。
治してあげたいから
近づいてキスしようとしても
もういない
ココにはいつも普段着のちょっとだらしないあなたはいない
少し冷たい風がつぶれたニキビに沁みる
もう取れない傷痕に後悔したけど
もう遅い
わかってる
わかってる
わかってるよ。
あたしの元にはもういない
わかってる。
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