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知らないふたり。
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作詞 さらさ |
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気がついたらいつもの
帰り道じゃなくて
小さな居酒屋の前を通ってる。
もう就職してここには
いないんだったって
通り過ぎてから気づく。
たくさんある香水なのに
街の中でもひとつだけ
振り返るぐらいに気づく。
その人があなたである
可能性なんてどのくらい
小さいかわからない。
パソコンを整理していて
笑う写真の中のふたりは
自分じゃないみたい。
今思えばこの時が
いちばん輝いていて
いちばんしあわせだったの。
あなたがいない初めての夏
あなたと離れて過ごすクリスマス
すべてのことをあなたで感じて
時の流れをあなたで感じる。
季節の香りも音楽も
あの公園のあのベンチも
今では知らないふたりの場所で。
乗ったら別れる噂の観覧車も
毎年行った花火大会も
知らないふたりの思い出の中。
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