|
|
|
君の料理は
|
作詞 葦炉 |
|
人には誰しも得意不得意ありまして
たとえば僕は素直になるが苦手だったりして
いつも君を怒らせて悲しませてばかり
あわてて謝るけどやっぱり素直じゃないのです
その点君はまさに完璧パーフェクト
頭もよけりゃ運動もこなす可愛い人
ちょっと泣き虫なとこも逆に
人を惹きつけて離さない
だ・け・ど
…ピンクのエプロンとおたまで武装した
君の張り切る姿を見るの正直、辛い
あのね今まで黙ってたけど君の作ってくれる手料理は
手順だけは完璧なんだけどそれ以外、焼くとか煮るとか切るとか盛り付けるとか
全部全部微妙に失敗
最終的には黒い焦げ物体
食べ物じゃない
食べ物じゃないんだそれは
人には誰しも弱点なんぞありまして
たとえば僕は君の笑顔にとても弱かったりして
いつも怒らせてばかりだからたまにはね、なんて
頑張って笑わせようとしても失敗ばかりさ
ここで問題君の心が詰まった手料理
味匂い見かけどれをとってもなんかちょっと違う
それでも食べて「美味しいよ」って
笑えば君もつられて笑うから
それのために頑張ってみようかなって思うんだ
だ・か・ら
…ピンクのエプロンとおたまで武装した
君の張り切る姿を止めることは、できない
あのね今まで黙ってたけど君の作ってくれる手料理は
かなりの高確率で砂糖と塩とが逆で、何故かカタマリのまんま
全部全部微妙に失敗
最終的には黒い焦げ物体
食べたくない
食べたくないんだそれを
でも
出されたら残さず胃の中へ
頑張って収めます
これも愛
きついけど愛
わかりにくいけどたぶん愛
僕の精一杯の愛なんだって
(君の料理はまずい)
そりゃもういろんな意味でまずい
(君の料理はまずい)
それでも僕は食べつくすしかないんだ
(君の料理はまずい)
っていうかアレは黒い塊なんだけど
(君の料理はまずい)
…それよりももっとまずいことは
彼女にその自覚がないこと
僕も彼女に言い出せないこと
だって彼女すごく幸せそうだから
|
|
|