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夏の終わり 〜 on the day before Christmas Eve 〜
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作詞 桜峰 いつき |
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夏が終わらない あんなに眩しかった陽射し
今でもまだ 誰にでも注いでる
あれから僕は どのくらい歩いてきたのだろう
あの頃 想い描いてた未来 随分変わってしまったな
まるで鏡のような 夜の車窓
微かなネオンライトが 記憶を誘った
消えないね never and ever
戸惑い泣き濡れた 薄暗く何もない部屋の隅
染みはもう薄れてる どんなに拭いても取れなかったのに
痛すぎるほど 時の流れ そこにある
狂った日々だったな どこか懐かしくて ふいに笑った
慣れてきた それが少し悲しい
いつしか 想い出に変わるのだろう
誰にも言えない 独りの夜さえ
過去が砕けて しがらみ無く まどろみに溶けて
いつ、終わるのだろう・・・
それは 白い息と共に 暗闇に沈んでいった
夏はまだ続いているのに どうして寒いのかな
冷たく降る雨 傘も差さないで
日常になった 疲れた帰り道 買い物袋
ここにいるのは誰? そんな言葉が夜に溶けた
未だ思い起こされるのは 遠くない遙か昔 懐かしい日々
馬鹿にされてもいいさ それくらい女々しい気持ちがある
そのことに何故かホッとして このやたら寒い夏の日 息を吐いた
風に揺れる 随分伸びた髪 そういやあれから切ってないな
そんなことに切ない笑みを浮かべる on the day
街中で流れる 誰もが知ってる歌 まだ夏なのに
さよならと 心から言えずに
ふとした瞬間 君を想い出して 胸が痛くなる
だけど誓った この痛みとも 仲良くやっていこう
だから
ありがとうと 心から贈るよ 君が幸せでありますように
渡せなかった ラストプレゼント 最後の言葉
映画みたいに カッコよく投げ捨てられはしなかったけど
静かにお別れしよう 涙まじえた 笑顔と共に・・・
笑っているかな?
元気でいるかな?
楽しい日々かな?
頑張りすぎていないかな?
無理していないかな?
そんな無限ループにハマッてる 忙しい日々
でも ようやく 季節が変わることを感じたよ
もしも君が
僕が自分のために生きること 微笑んでくれるなら
夏が終わる 次に訪れるのは 木枯らしではなく 旅立ちの季節
絶え間無かった君の笑顔 ようやく 閉じれるよ
次に連絡するのは、夢を叶えた時・・・それくらい許してくれるかな?(笑)
やけに陽気なサンタが 街を駆けていく
クリスマスにはまだ少し早いのに 慌てすぎだよね
イルミネーションで明るすぎる 都会の片隅
僅かに残された隙間から 零れ落ちた粉雪 あっという間に溶けた
そして シャンシャンと鈴が鳴り響く 誰も気付かないけど
見送り眺める 白い妖精が飛び交う夜空の下
誰にも聞こえぬよう・・・そっと
届くかな?
長かった夏が終わって 僕が君に伝えたい ただ一つの言葉
夏の終わり 僕に出来る 精一杯のクリスマス・プレゼント
―――君に、幸あれ。
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