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A Girl and A Onlooker 〜a room of the castle
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作詞 鴻李 |
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素手で音を立てて 血でぬめる鏡の破片が
恍惚に歪む私の顔をを映す
動きに構わず絡まる蔦の
擬似花を鴉がついばむのを見てた
月がてらてらと辺りを濡らし
少女は小さく叫ぶ
「愛おしくてたまらない」という風に
「私は何?」狂ったように繰り返す
なんども なんども なんども なんどでも
答えなど要らない 力尽きるまで
呼吸をする部屋 散らばった味のない砂が
柔らかく頼りないはずの皮膚に鳴く
ずっと巣喰ってる悲しみの声が
現実を引き伸ばしてわからなくしてしまう
月は真っ直ぐに両目を突き刺し
少女は軽やかに笑う
「もう何も見なくて済むのね」と
「ねえ どうして?」壊れたように繰り返す
なんども なんども なんども なんどでも
誰も答えない 月が堕ちるまで
答えなど要らない 力尽きるまで
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