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彼女のニックネーム
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作詞 ILuRu |
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サンパチェンスの咲くキャンパス
何気に買わされた ソーラー携帯と昼寝してた僕の所へ突然彼女が現れた
最初は僕じゃなく 僕の携帯に彼女は夢中だった
真剣に携帯見つめるキラキラした瞳に僕は夢中だった
彼女は2コ下の工学部 僕は文学部
バイト先のコンビニで何度か見かけてた
エコバック持参の名前も知らないカワイイ娘
勝手に付けたニックネームは”エコちゃん”とってもキュート
でもこの事は彼女は知らない
デートは給茶ポットのあるエリア
いつものバックからマイボトルを出し楽しそうに入れていた
ランチタイム 当たり前のように割り箸を取ろうとした僕に
そっと僕の分のマイ箸を微笑んで渡してくれた
空気がどうやってお湯を沸かすかなんて知らないけれど
彼女のニックネームは”エコちゃん”とってもキュート
でも彼女には言わない
いつしか子供が生まれ
彼女はバリバリのエンジニア 僕は駆け出しの童話作家で専業主夫
ほんの少し親のスネをかじって建てた小さな家
緑のカーテンからこぼれる木漏れ日を受け
「やっぱ地球の温暖化は産業革命からなのよね」
なんて真剣に赤ちゃんに話してる彼女がいとおしい
プラズマも有機ELも区別できないけれど
彼女のニックネームは相変わらず”エコちゃん”とってもキュート
でも彼女には内緒にしている
太陽光エネルギーで北極を再び凍らせようとか
超伝導ですんごく世の中変わるのよっていつも言っている
ファラデーもフレミングも僕にはチンプンカンプンだけど
彼女のニックネームは”エコちゃん”とってもキュート
彼女のニックネームは”エコちゃん”とってもキュート
一緒にいると心地いい
近頃知った事がある
彼女の親友の打ち明け話
彼女は高校生の時から僕の作品を知っていたって事
そして同じ大学選んだって事
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