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いつかの空を
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作詞 ●虹色SMILE● |
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昔 空が嫌いな男が1人 静かに暮らしていた そこへ
とても 空が好きな女が1人 とびきり笑顔で尋ねてきた
空が嫌いな男が言った 「出て行け 何をしに来た?」と
空が好きな女は言った 「あなたと一緒に 空が見たいの」
独りぼっちの男は胸が 暖かくなり痛くなった
「いつかは離れるのだろう?」
独りぼっちの女は少し 俯いてから笑って言う
「一緒に居るわ ずっとずっと」
差し出された小指を見つめ 男は小さくこう言った
「どこにも保障はないのだろう?」
「あるわ」とポツリ女は言った そうして男の手を握った
「私もあなたも 独りを知ってる。」
いつか 空が嫌いな男が言った 「空は広くて 自分が小さく見える」
すると 空が好きな女は言った 「だけどあなたは 確かに此処にいるわ」
空が嫌いな男が言った 「空はキレイで 自分が汚く見える」
空が好きな女は言った 「空も泣くわ キレイなだけじゃないわ」
独りぼっちの男は胸が 暖かくなり泣いてしまった
「お前はどうしてオレを選んだ?」
独りぼっちの女は少し 微笑んでから泣いてしまった
「あなたが私と似ているからよ」
理由のない涙を流し 男は小さくこう言った
「お前は前向き オレと違う」と
理由のない涙を流し 女は手を取りこう言った
「私もあなたも弱さを持ってる」
いつか 空が嫌いな男が言った 「空が好きだ」と一言
すると 空が好きな女は言った 「私もよ」と一言
2人共に空を見て 互いの弱さを分け合った
愛し愛される意味を知り 2人は独りじゃなくなってた
いつか 空が嫌いな男が1人 年取り 静かに暮らしていた
そう 空が好きだった女は1人 年取り 男を残して行ったのだ
男は女を想っていた ずっとずっと想っていた
あの時差し出された小指を 今さら想って 悔やんで 泣いた
男は毎日空を見た いつしか絵をかくようになった
描き終わるまでに 何度でも移り変わる空を
それでも描いた 必死で描いた
男はある日筆を落とした 大きな空の下倒れた
そして光に包まれて 女に近づいて行った
男はずっと空を見ていた 最後の空をずっと見ていた
忘れてしまわないように
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