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記憶
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作詞 N. |
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線を引いてほしいと思った
あなたが私の中でひっそりと死んだ日に
私の心にまん丸い穴があいた日に
明確な区切りが欲しいのです
でも自分では線を引けない
弱いから 弱いから
誰かに引いてほしいの
でもね……その誰かは何処?
そっと覗いて 私の記憶
そこに線を書き入れてください
ごちゃごちゃしててやりにくいけど
未だ見ぬ誰か どうにかきれいにしてください
たくさん雨が降っていたって
傘を差したくない 冷たい水に晒されたい
馬鹿な私があなたの顔を忘れぬように
頭を冷やしておきたいのです
でも自分をかばってしまう
弱いから 弱いから
差さぬよう誰か持ってて
私のこの弱い傘……
そっと持ってて 私の記憶
きっと扱いにくいけどお願い
脆くて かすんで見えるこれを
未だ見ぬ誰か どうか鮮やかに蘇らせて
そっと抱いてて 私と記憶……
未だ見ぬ誰か 私たちを癒してください……
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