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糸
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| 作詞 ナナシロ |
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天から垂れた糸は ただ一本
天から垂れた糸は スルスルと
混凝ビルの群れの その合間
混凝ハートの人に 垂れてきた
天から垂れた糸は ただ一本
天から垂れた糸は スルスルと
そのたった一つの糸に 群がった
その先の誰かの意図に 絆された
一，二，三でしがみつこう
四，五，六で蹴落とそう
何がしたい？
誰が死体？
天から垂れた糸は 切れそうに
天から垂れた糸は 張り詰めて
混凝ビルの群れは 遥か下
混凝ハートの人は よじ登る
天から垂れた糸は ただ一本
天から垂れた糸は スルスルと
そのたった一つの糸に 群がった
糸の先の人の意図に 絆された
一，二，三で騙しあおう
四，五，六でさようなら
何がしたい？
誰の死体？
難病の赤ちゃんが落ちた
身体売る少女が落ちた
引きこもりの青年が落ちた
鬱病の主婦が落ちた
アル中の父さんが落ちた
破産した社長が落ちた
寝たきりの爺さんが落ちた
どこかの誰かさんが落ちた
両親が落ちた
兄弟が落ちた
夫が落ちた
妻が落ちた
息子が落ちた
娘が落ちた
友達が落ちた
彼氏が落ちた
彼女が落ちた
みんな落ちた
下なんか見たくない 目も眩む高さだから
横なんか見たくない 落ちる人が見えるから
先だけを見ているんだ この糸の先だけを
その先にはきっとある Ｘ（何か）がきっと Ｘ（何か）が
あれ？どっかおかしいな Ｘ（何か）が解らないんだ
考えてなかったから Ｘ（何か）が解らないんだ
天から垂れた糸は ただ一本
天から垂れた糸を スルスルと
天から垂れた糸は ただ一本
天から垂れた糸を よじ登る
そのたった一つの糸に ただ一人
その先の誰かの意図に 絆された
そのたった一つの糸の 先が見えない
おもむろに取り出した鋏 「・・・・・」
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