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『さよなら』でなく・・・
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作詞 修 |
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助手席で 好きな曲を探している君
涙交じりの 笑い声
「見つかんないよ、車止めて」
駅前のコンビニの駐車場
期待はずれにも 君はすぐに好きな曲を
見つけた
時間稼ぎ 僕はコンビニで探すフリ
咳き込んで 涙声
「見つかんねえよ、好きな雑誌」
駅前のコンビニに響く
踏切のカンカンカン さすがにこれ以上
稼げない
もうすぐ君は 行ってしまうよ
僕の声が届かぬトコロに
だけど きっと届くんだろう
僕のココロの コエが・・・
どうして走らないといけないんだ!
君には 行って欲しくないのに!
君を奪っていく あの列車には
遅れてしまう方が うれしいのに・・・
急ぐ君は 手元が狂ってコインを落とす
息を切らして 汗を流して 君は 僕を見つめた
「お願い、拾って 急がないと、遅れちゃうよ」
いよいよ 僕が溜め込んだ 大きな雫が 雫が・・・
拾いたくなかったのに・・・
どこか投げてしまいたかったのに・・・
君をさらってく あんな紙切れに
金なんて・・・
いよいよ君は 券を買って
一息ついて 頬を赤らめて 君は 僕を見つめた・・・
「さようなら、ありがとう 愛してるよ」って
いよいよ 君が溜め込んだ 大きな雫が・・・
僕は振り返って 涙を拭くよ
「ありがとう 僕も愛してるよ」って
「だけど『さよなら』でなく 『また会おう』だろう・・・」
あれから僕はひとりきり だけどヒトリじゃない
僕と彼女はココロで 繋がっているのだから・・・
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