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サンタマリア
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作詞 月魚 |
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わたしが生れ落ちたのは
スラム街の片隅で 凍えながら
石ころみたいな パンをかじった
パパもママも わたしにはいない
博愛主義者の偽善が
わたしを生かし続けた
ああ サンタマリア
わたしはこの不浄の大地に
零れ落ちたたったひとつぶの
命の雫です
ああ サンタマリア
この嘆きの声を
どうか聞き入れて
わたしが拾われたのは
教会の孤児院で 震えながら
理由も解らず 祈り手を組んだ
愛も夢も わたしにはない
神の慈悲に縋り付いて
死んだように生きた
ああ サンタマリア
わたしはこの悲しみの鎖で
繋がれ停められた無数の
螺旋の一部です
ああ サンタマリア
この儚き祈りを
どうか聞き入れて
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