|
|
|
仮定としての昔話
|
作詞 mugaru.S |
|
凄くくだらない昔話をしよう
昔考えたことがある
小さい時に考えたことさ
僕と君が結婚してね
海の向こうの大きな土地に
小さな家を建てるんだ
庭には羊や牛や馬がたくさんいてね
僕たちは
彼らを育てながら畑を耕して
毎日を慎ましく生きるんだ
そう、慎ましくね
お金持ちになりたいとか
もっと華美な服を着たいとか
そんな醜い欲は出さずにね
毎日ご飯を食べられて、寝る場所があることを
神様に感謝しながら一日を過ごすんだ
凄くくだらない昔話をしよう
昔思ったことがある
小さい時に考えたことさ
もしも僕たちが「人間」じゃなかったら
一体どうなっていただろう
言葉を喋れない僕たちは
一体どうやって意思を通じ合っていたんだろう
訳もわからず傷つけ合っていただろうか
(言葉を持つ人間は今でも傷つけ合っているのに)
訳もわからず憎み合っていただろうか
(くだらない価値観の違いで人間は憎み合うのに)
訳もわからず境界線を引いていただろうか
(勝手に国境の線を引いたのは人間なのに)
凄くくだらない昔話をしよう
もう振り返っても遅い、遠い昔の話を
それは人間として生まれてきた僕たちの
ちょっとしたクロニクル
|
|
|