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瞬間(とき)の切り絵師
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作詞 ж怜哉ж |
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遊歩道を抜けて 遠くまで
歩き疲れたなら 足を止めよう
竹林の隙間から縫うように
射し込む光り 二人に降り注ぐ
首筋に受けた 冷たい風
微かに聴こえた 翅虫の声
口付けを預けた君の匂い
五感を揺らし 脳に染み渡ってく
優しくて素敵な景色が 内側の記憶を溶かす
隣に君がいること 切り取って飾りたい
夜空を駆けるようなこの瞬間(とき)
全ては持って帰れないからこそ
微笑みと戯言 その眼に焼き付けて
残したい 彩りたい 忘れないために
あくびをしてた時計の針も
昂ぶる感情が 色を足してく
僅かに潤んだ君の眼差し
その涙の源を知るたびに
絡まった想いが解けて それを僕はまた紡いで
いつかは終わる輪廻を 切り取って刻みたい
永遠なんて欲しくないから
愛しい君にピントを合わせる
青空と横顔 その眼に焼き付けて
残したい 彩りたい 霞まないように
構えた心がブレないように
残された時間を笑えるように
ありったけの思い出を作りたい 君と
夜空を駆けるようなこの瞬間(とき)
全ては持って帰れないからこそ
凛とした決意を この胸に打ち付けて
守りたい 傍にいたい 手探りでもいい
永遠なんて欲しくないんだ
愛しい君にピントを合わせて
寄り添った二人の 鮮烈な記憶を
残したい 彩りたい 忘れないために
瞬間(とき)を切り取って
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