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漣
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作詞 ж怜哉ж |
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漣よ 教えておくれよ
夕闇に溶けあわぬ 蒼の最後を
雲間から射し込んだ光芒は
脆く切ない 幸せの色に似ていた
白い砂浜 ふたりの岸辺 波は音を奏で
筋書き通りにこれまでの 足跡を消していく
柔な左手 包帯を巻いて 傷は影を帯びる
愚かすぎた日々を悔やんで 僕は言葉を飲み込む
力のない瞳は僕を歪めて 曖昧に視線を逸らした
君の涙が 凪の知らせで
やわらかい髪の香りを遠く、感じさせた
漣よ 答えておくれよ
澄んだ蒼 深い蒼 その繋ぎ目を
灰色の雲間から稲妻が
世界の果てまで 鳴り響いて 亀裂になる
切り裂いた言葉の端から滲んで 僅かでも震えたその声
それは一度だけ 刹那のことで
君の本音にも似た微風が、吹き抜けた
焦がされた 淡い幻も
天秤に掛けられた 自我(エゴ)と自尊心(プライド)
君が隠した銀の指輪にも
気付けずにいて 波紋は広がる
漣よ 聴かせないでくれ
夕闇に溶けあわぬ 蒼の最後を
雲間から射し込んだ光芒は
脆く切ない 幸せの糸の儚さ
このまま夜が来たなら すべて闇に飲み込まれて
潮騒だけが虚しく響き 希望もない朝が来るだろう
時が止まっても...漣
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