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奏者〜ノスタルジア〜
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作詞 ж怜哉ж |
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暮れなずむ空の儚げな色に瞳を濡らして
痩せこけた想いは虚しさを抱え
夕陽に歩調を合わせる
頬杖をついて車窓から覗く 淀んだ景色に溜め息
軋んだテンポに鼓動を合わせて
あの場所に想いを馳せる
戻れない 遠き日をnostalgia
渇いた空に架かる あの虹のように
古びた世界の音色が 記憶を揺らすよ
手巻き時計で戻した あの眩い日々が
優しいけど痛いほどに
僕の心を鷲掴みして離さないよ
耳鳴りのように頭に響いて沁みこむ傷跡
包帯を巻いては眼を背けていた
スパイスの効いてた日々を
日常の瓦礫の中から 追憶の音譜を探していた
霞んだ昨日も芽生えた今日にも
きっと眠っているはずさ
ひとつ ふたつと築くnostalgia
奏でた“今”はやがて 甘いフレーズと
心地の良い匂いだけを残して響くよ
にわか雨が優しく街を濡らしたら
水溜りは憎いくらい
嘘を語らず哀れな僕に問いかけてた
きっと僕らは
シラフなままで生きたいけれど
月は濁って 心苦しい
薄暗い部屋の中を漁っても
見失ってた 自分は居なくて
僕は彷徨う 若き日をnostalgia
奏でる“今”はいつか 時間を跨いで
面影を見つめる僕の記憶を彩る
思い出だけ磨けど大人になれない
優しいほど痛いほど
重ねた景色はどれも綺麗だと気付く
僕は少し瞼を閉じて余韻に浸る
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