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ヒトシズク
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作詞 KALDI |
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街の灯りの ぼやけたオレンジがやけに虚しくて
落ちた雨のヒトシズクが 音を立てて壊れてく
雨が降ると 決まってぼくはいつもの場所
風に鼻を突き出して あの日の匂いを探してみる
なにかすれば このにおい失ってしまいそうで
のどの手前 ぼくはせきを閉じ込めた
いつもの場所 ひとりここで
風が吹いて 飛ばされた小雨のしずく
きみとぼくの思い出は
いたずらに打たれて色を変えていく
なにをしたら このにおい忘れられるのかわからずに
ひとつふたつ ぼくは軽くせきをしてみる
大丈夫? ぼくの顔覗き込んだきみを
少し余計に思い出してしまっただけ
あの日のふたり
交わす言葉もなく歩いた帰り道
きみの冷たい指先
僕の手にそっと触れたこと
思わずきみを抱きしめて
ただ消えないようにと
差し込む今日の陽がまた
きみの影を連れ去っていく
なにかすれば このにおい失ってしまいそうで
のどの手前 ぼくはせきを閉じ込めた
やっぱりずっと この想い忘れてしまいたくなくて
ナミダの手前 ぼくは深く息を吸い込んだ
新しい風 心の奥にきみをしまい
ひとりここで
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