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苦役のタンタロス
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| 作詞 晴加 |
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蔓延る現実 恥ずべき罪を今
償う時間（とき）を君に与えよう
水から生まれ出でる伝説蝶
花へ花へと舞い渡る
この体を流れる血が
許されない色だったと
僕は受け止めることができなかった
満月が蝕まれた日
耳元で囁かれた
「聖ナル涙ヲ憎シミニ変エテ」
蝋燭（ろうそく）立てる器
その指で触れたとき
本来の自分を失った
煌めく現実 愛していた身体は
静かなこの大地に刻まれる
救いの塔を目指す栄華の蝶
蜜よ蜜よと求めてる
首まで水に浸けて縛り付けられて
永遠の飢餓を僕は受けてゆく
逃げ続けて振り返れば
修羅のごとき呻き声が
あの日と同じように響いてくる
耳を塞ぐ 消せない記憶
嘆き悔やみ跪いた
ありもしない神に願いを告げる
厳しい罰を請おう
同じ痛み受け続け
必ずもう一度やり直す
蔓延る偽り 微笑む君の顔
謝る術も意味も判らない
命の重みと心の重みを
比べたことはあるのかと
天の秤に世界と僕とを乗せて
許されるならばまだ生きていたい
蔓延る現実 醜い罪を今
償う時間（とき）を君に与えよう
木々へと死して還る虚しき蝶
籠へ籠へと追い込んで
煌めく偽り 愛していた君は
優雅なこの河川に流される
救いの塔を目指す栄華の蝶
蜜よ蜜よと求めてる
頭上の実った果実が食べられず
永遠の飢餓を僕は受けてゆく
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